イモリは敵から逃れるときに自分の尻尾を切って逃げます。
その後、その尻尾は元通りに再生します。
イモリの体にはとても優れた再生能力があり、尻尾以外にも指や足も再生することができるのです。
そこで、再生にかかる日数や再生の特徴について調べてみました。
イモリの再生能力について
両生類のなかでもイモリだけが、オトナになっても高い再生能力を持っています。
両生類は一般に幼生期に足を再生する能力を持っているのですが、成体になるとその能力は失われてしまいます。
しかし、イモリだけは成体になってからも繰り返し完全に再生する能力を持っているのです。
この仕組みは解明されておらず様々な研究がされてきました。
再生にかかる期間はどのくらい?
イモリの再生能力の謎を解明してヒトの再生医療に生かそうという研究が多くされています。
その研究のなかにどのように再生が進み、期間はどのくらいかかるのか調べたものがありました。
足が再生する仕組みは、まず傷口が丸くふさがり、次にそこから突起が生えてきます。
その後足が生えてくるという流れでした。完全に再生するまでの期間は足が約4ヶ月、尻尾が約1ヶ月かかりました。
再生後のイモリの運動能力は元通り?
イモリの体は切れても完全に再生します。
しかし運動能力はどうでしょうか。
再生にかかる期間とともに運動能力の変化を観察した研究があります。
その研究によると、尻尾を切った場合尻尾は完全に再生し、運動能力にも変化は見られなかったようです。
足を切った場合足自体は完全に再生しましたが、運動能力は落ちてしまいました。
動きもぎこちなくなったりしていました。
イモリの体はどこまで再生するの?
イモリの再生能力はいろいろ研究がされていますが、足や尻尾以外にも目のレンズが再生することが確認されています。
目のレンズは何度再生しても機能的に衰えることはなかったようです。
このことから、イモリの再生能力は不変で維持されていることが証明されています。
この再生の仕組みがヒトの体の再生医療に生かすことができないかという研究がされています。
まとめ
イモリは自分の体を切って逃げるというのは良く知られていますが、その切れた体の部分が再生することも有名です。イモリの再生能力は両生類の中でも珍しく成体になっても再生できるのです。そして、足や尻尾はだいたい1~4ヶ月ほどで完全に再生されるようです。再生する部位によっては運動能力が落ちたりするようですが、生活に支障ない程度には再生するようです。
このイモリの高い再生能力は神秘的ですね。